2017年07月23日

モルモットが血尿を出している (子宮腫瘍)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意下さい。)





モルモットさんが血尿を出している場合、泌尿器系の病気(膀胱炎や膀胱結石)か生殖器系の疾患がまず疑われます。

女の子であれば子宮からの出血が生じる可能性がありますので、エコーやレントゲン検査などで判断をします。
子宮には時に腫瘍が発生することがあり、手術にて摘出します。




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モルモットさんの子宮に発生したできもの。
手術にて切除しました。
モルモットさんの子宮・卵巣切除は難易度が高く、麻酔における鎮痛や術後のケアも非常に大切なので、モルモットさんの扱いと医療に詳しい病院で行うことが推奨されます。

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2017年07月09日

鳥の脚が腫れている (痛風結節)

鳥さんの脚が腫れている場合、痛風を患っている可能性があります。
痛風と脚の腫れはイメージを結びつけづらいかもしれません。

そもそも痛風とは、体の中の様々な場所に尿酸の塊がたまる病気です。
食べ物を食べると、そのたんぱく質は分解され、鳥さんの場合尿酸として腎臓から排泄されます。
腎臓が悪い場合、その排泄がうまくいかず、血液の中の尿酸の濃度が高くなっていきます。
最終的な結果として内臓や足の関節に尿酸が結晶化してたまり、痛風という状態になります。
鳥さんの痛風は、腎臓病の結果として生じることが多いのです。

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痛風のウズラさんの脚の写真です。このように腫れていると関節に痛みを生じ、活動性も落ちてしまいます。
治療には様々な方法がありますが、その一つに食事療法があります。


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食事療法後の同じ患者さんの脚。
まだ腫れが残っていますが、非常に改善がみられています。
ラベル:小鳥
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2017年06月26日

モルモットが涎を垂れている、食べづらそう (不正咬合、切歯・臼歯過長)

モルモットさんは前歯も奥歯も伸びる動物です。
伸びた歯は食事の際に歯同士がこすれて削れます。
しかし、これは自分で意図的に削っているわけではなく、繊維の多いものを食べているために結果的に削れて、ちょうどいい長さになっているのです。
したがって、ペレットや野菜を与えられすぎているなど、不適切なエサを長期間食べている場合、歯が伸びてしまい、かみ合わせが悪くなってしまいます(不正咬合)。
治療のためには歯を削る必要があります。

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前歯(切歯)のかみ合わせの悪いモルモットさん。
モルモットの場合、前歯のかみ合わせのみが単独で悪くなることはまれです。
このような場合、奥歯のかみ合わせが悪くなった結果として前歯にも悪影響が出ていることがほとんどですので、必ず奥歯の検査を行います。

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不正咬合の症状の一つとして、よだれをよく垂れることがあります。


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伸びすぎた上あごの奥歯。


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伸びすぎた下あごの奥歯。


モルモットさんのかみ合わせは非常に繊細で、一度悪くなると歯を削ってもうまく食べられるようにならないこともよくあります。
よって、健康なうちから食事に気を付け、不正咬合にならないように予防することが最も大切です。
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