2018年02月06日

ハムスターのお尻から何か出ている、脱腸している (腸重積)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意下さい。)





ハムスターさんのお尻から何か赤いものが出ている場合、脱腸であることがほとんどですので、早急に病院に行きましょう。
ただし、出ている腸を単純に戻して治療終了となることはほとんどありませんので、注意が必要です。
そもそも、脱腸にはざっくり分けて2種類あります。
肛門のすぐ手前の直腸がでてしまう直腸脱と、もっと奥の腸管が出てしまうようなケースです。奥の腸管が出てしまう場合には、おなかの中では腸重積(腸管の中に腸管が入り込んで腸閉塞・血行不良や壊死をおこす状態)を生じているため、外から見える脱腸部分はその一部分にすぎません。
直腸脱の場合には、腸を戻してあげるだけでよいのですが、ハムスターさんの脱腸はほとんどの場合直腸脱ではなく腸重積です。
したがって、治療には外から見えている脱腸部分を戻すだけでなく、おなかを開けて腸を整復する手術をしなければなりません。
適切な治療がなされずに腸が出ている時間が長くなると、腸閉塞・腸への血行不良からどんどん状態が悪化し、急速に衰弱して死亡することが多い緊急疾患です。
しかし、適切に手術を行ったとしても、以前救命率は低いことが多いため、どのような治療をしていくか、獣医とよく相談しましょう。





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脱腸(腸重積)のジャンガリアンハムスターさん。お尻から腸が脱出しています。



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おなかを開けると、腸重積を起こし、腸が壊死しています。



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腸管吻合を行い、腸の再建手術を行いました。


ラベル:ハムスター
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2018年01月22日

デグーが涎を垂れている、食べづらそう (不正咬合、切歯・臼歯過長)

デグーさんは一見リスのような見た目をしていますが、分類的には大きく異なり、注意すべき特徴として前歯も奥歯も伸びる動物であるということが挙げられます。
伸びた歯は食事の際に歯同士がこすれて削れますが、これは自分で意図的に削っているわけではなく、繊維の多いものを食べているために結果的に削れて、ちょうどいい長さになっているのです。
したがって、ペレットや野菜を与えられすぎているなど、不適切なエサを長期間食べている場合、歯が伸びてしまい、かみ合わせが悪くなってしまいます(不正咬合)。

治療のためには歯を削る必要があります。


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前歯(切歯)のかみ合わせの悪いデグーさん。
デグーさんの前歯のかみ合わせのみが単独で悪くなることはまれです。
このような場合、奥歯のかみ合わせが悪くなった結果として前歯にも悪影響が出ていることがほとんどですので、必ず奥歯の検査を行います。




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伸びすぎた奥歯。

これらをうまく削り、治療を行います。
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2018年01月08日

鳥が足を上げている、足が腫れている (骨折)

鳥さんの足の骨折は非常に多く、足を上げている・足が腫れているといった症状が見られます。
鳥さんの足の骨折の治療は基本的に外科手術が最も好ましいでしょう。
足が細いので、その治療をうまく成功させるにはコツが必要です。


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足を骨折したセキセイインコさんのレントゲン写真。


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足にピンを入れて固定する手術を実施しました。


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骨がくっつき、ピンを除去したのちのレントゲン写真。
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