モルモットさんは膀胱に石ころ(結石)ができてしまうことが比較的よくあります。
このような場合、初期には血尿や排尿のしづらさ、排尿痛が認められますが、その状態が長引くと痛みによる元気や食欲の不振を招きます。
また、結石が膀胱より下の尿道に詰まってしまった場合、排尿困難による腎不全へと発展し、死に至ることも少なくありません。
草食動物の結石はカルシウムを主成分とし、基本的に溶けることはないので、早期に手術にて摘出することが望ましいと考えられています。
モルモットさんの膀胱にできた結石。
手術にて摘出しました。
摘出した後は小さな膀胱を丁寧に縫合します。
術後のおなかです。
モルモットさんは痛みやストレスに極度に弱いので、術中や術後の麻酔・鎮痛が大切です。