2017年11月26日

文鳥が猫に咬まれてしまった (咬傷)

(本稿には手術写真が含まれます。苦手な方はご注意下さい。)





室内で飼われている小鳥さんたちは様々な事故に遭遇してしまうことがあります。
人間による踏みつけ事故、ガラスへの激突、羽切による落下事故などいろいろな可能性がありますが、猫による噛みつき事故は非常に厄介です。
傷への対処も大切ですが、猫の口の中からもたらされる雑菌に対してしっかりと抗生剤を使用し、支持治療を徹底する必要があります。咬傷による致死率は決して低くありません。



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猫による噛みつき事故が見られた文鳥さん。
体には大きな穴が開き、体の中の臓器が見えてしまっています。




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慎重に縫合を実施した後の写真。
この患者さんは入院の後に無事助かり、退院されました。

ラベル:文鳥
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2017年07月09日

鳥の脚が腫れている (痛風結節)

鳥さんの脚が腫れている場合、痛風を患っている可能性があります。
痛風と脚の腫れはイメージを結びつけづらいかもしれません。

そもそも痛風とは、体の中の様々な場所に尿酸の塊がたまる病気です。
食べ物を食べると、そのたんぱく質は分解され、鳥さんの場合尿酸として腎臓から排泄されます。
腎臓が悪い場合、その排泄がうまくいかず、血液の中の尿酸の濃度が高くなっていきます。
最終的な結果として内臓や足の関節に尿酸が結晶化してたまり、痛風という状態になります。
鳥さんの痛風は、腎臓病の結果として生じることが多いのです。

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痛風のウズラさんの脚の写真です。このように腫れていると関節に痛みを生じ、活動性も落ちてしまいます。
治療には様々な方法がありますが、その一つに食事療法があります。


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食事療法後の同じ患者さんの脚。
まだ腫れが残っていますが、非常に改善がみられています。
ラベル:小鳥
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2016年08月10日

鳥のお腹が膨らんでいる、力んでいる (卵閉塞)

鳥類は卵で子供を増やしますが、雌は雄がいなくても卵を産みます。
雌にとって卵を産むことは体力のいる作業であり、しばしば卵が詰まってしまうことが起こります。
このような場合、投薬に反応がなければ、卵を出してあげなければいけません。

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卵が詰まったセキセイインコさん

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介助によって出された卵

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卵が詰まった別のセキセイインコさん

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やわらかい卵が粘膜に張り付いて詰まっていたため、摘出
カルシウム摂取不足が原因と思われました。


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卵が詰まったセキセイインコさん


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卵が大きな場合、割って摘出することもあります。

大切なのは、そもそも卵を産まないような(=発情しないような)飼育環境作りです。
そのためにはケージレイアウトや光や食事、湿度などに気を付けなければなりません。
常に卵を産んでいるような飼育環境は、卵詰まりに限らず、腫瘍などの雌性生殖器の疾患の発生率を大きく
向上させます。
女の子の鳥さんを飼われている方は、病気になる前の健診の際に、発情しない飼育方法について病院で学んでおきましょう。
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