2016年05月09日

トカゲが歩きづらそう、元気や食欲がない (クル病、代謝性骨疾患)

トカゲさんやカメさんなどは、ワンちゃんや猫ちゃんに比べると飼育することがちょっと難しく、飼い主さんも飼育するうえで勉強しなくては末永く健康に飼育してあげることはできません。
なかでも、ご飯に関するミスは非常に多く、代謝性骨疾患(いわゆる”クル病”)を誘発してしまうことが多々あります。
クル病は紫外線不足やカルシウムとリンのバランスが乱れた食事を長く与えていると発生し、あらゆる爬虫類で見られますが、最近病院に来院されるクル病の患者さんは特に昆虫食のトカゲさん(ヒョウモントカゲモドキやフトアゴヒゲトカゲ)が多い傾向がありますね。

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クル病のヒョウモントカゲモドキさん。
症状が重度になると全身の骨がぜい弱化し、ぐにゃぐにゃになります。
このように顎の骨を少し押しただけでも簡単に曲がるようになり、噛むことが難しくなります。

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そのほか、虚弱や起立不能や脱皮不全なども認められ、自分の体重を支えることが難しくなるため、写真の後ろ脚のように体勢が低くなり、滑るように移動するようになります。重篤化するとほとんど動かなくなり、衰弱してしまいます。
診断は問診結果とこのような身体所見に加え、血液検査とレントゲン検査によって行います。

クル病の治療は食事管理から紫外線管理、さらに全体的な飼育のミスがあることが多いのでその点の是正に加え、薬による治療も行います。

特に若い子はクル病になりやすいので、気をつけましょう!!
posted by 小泉ネスト動物病院 at 18:41| トカゲの医学情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする