2016年11月23日

フトアゴヒゲトカゲのおなかが腫れている (卵管蓄卵材症、卵墜性体腔膜炎)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意ください。)






トカゲさんは卵で子孫を残す生き物であり、卵巣から卵のもとを卵管という臓器に送って卵を作ります。
しかし何らかのトラブルがあると、卵の元が卵管にたまってしまい(卵管蓄卵材症)、その後送られてきた新たな卵の元が卵管に入れなくなってしまいます。
すると卵のもとはおなかの中に落ちてしまい、重度の腹膜炎(正確には体腔膜炎)をおこします(卵墜性体腔膜炎)。
早急な手術が必要となります。



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おなかの腫れたフトアゴヒゲトカゲさんと、溜まっていた腹水。


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卵の元がたまって詰まり、重度に腫れた卵管。


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おなかの中に落ちていた卵の元。



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切除した卵管と卵の元。
同時に卵巣も必ず摘出します。



トカゲさんはすぐに症状をあらわさないことも多いので、今までに産卵経験があり(特にぶよぶよした卵など、異常な卵を産んだことがある子)、おなかが腫れているトカゲさんは一回病院を受診しておくといいでしょう。
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2016年06月21日

ヒョウモントカゲモドキのお腹が腫れている (卵塞、卵詰まり)

(本稿には手術写真があります。苦手な方はご注意下さい。)

飼育下でのトカゲの女の子は卵が詰まりやすく、その原因は栄養バランスや飼育設備のミス、もしくは避けがたい気温や温度、日照時間の変化から来ています。

卵が内科治療によって出てこない場合、外科的に摘出することとなります。


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お腹の腫れたヒョウモントカゲモドキさん。難産で苦しんでいます。

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手術時の写真。大きな卵が体からでてきました。


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オペ後の写真。
次回の産卵を望まない場合、同時に卵巣と卵管の摘出(不妊手術)も行います。
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2016年06月03日

イグアナのお腹が腫れている (卵胞うっ滞、卵巣腫瘍)

(本稿は手術写真が含まれますので、苦手な方はご注意下さい)





グリーンイグアナはペットとして非常に人気のあるトカゲであり、大人になると非常に大きくなります。
イグアナさんに限らず、女の子のトカゲは生殖器疾患(卵塞:卵が詰まること、卵胞うっ滞:卵の元である卵胞がたくさんたまり、おなかが腫れる病気、卵巣腫瘍:卵巣のがん)が非常に多く、しばしば致命的な疾患となります。

治療は卵巣や卵管の手術による外科的な摘出となります。



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トカゲさんの手術は全身麻酔によって管理します。


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摘出された卵胞。大量におなかにたまっていることが多いです。

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卵巣に発生した腫瘍(腺癌)。

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