2017年08月06日

ハリネズミが下痢や血便をしている (消化管腫瘍)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意下さい。)



ハリネズミさんが下痢や血便をしている場合、ただ単にお腹を壊しているだけのこともありますが、腫瘍の発生によるものである可能性もあるので、注意が必要です。
特に今までお腹が丈夫だったオトナのハリちゃんがいきなり血便をしだしたようなケースでは、レントゲンやエコー検査にて腫瘍の発生がないか調べる必要があります。
お腹の中に腫瘍ができてしまった場合、その腫瘍の種類にもよりますが、外科的な摘出が望まれます。



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お腹の中に腫瘍が発生したハリネズミさん。
お腹が大きく腫れています。



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消化管の近くに発生した腫瘍。



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消化管と一緒に切除し、消化管を縫合してつなぎます。



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切除された腫瘍。




ラベル:ハリネズミ
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2017年02月19日

ハリネズミの体が腫れている(体表腫瘤)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意ください。)





ハリネズミさんは腫瘍の発生が多く、様々な部位に認められます。
その中でも、体表(皮膚の上)の腫瘍は発見されやすいために外来受診されるハリネズミさんが多いです。
基本的に、切除が可能であれば手術にて摘出することが望ましいでしょう。



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首元に腫瘍の発生が認められるハリネズミさん。


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摘出された腫瘍。


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手術後の外観。

体表の腫瘍はハリネズミさんのお腹側にできると意外と発見が遅れることがありますので、日ごろからよくハリちゃんの体を触っておきましょう。
ラベル:ハリネズミ
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2017年02月13日

ハリネズミがしきりにいきんでいる (尿道閉塞)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意下さい。)




ハリネズミさんの女の子に、子宮疾患や乳がんなどの女の子特有の病気が多いことは以前にこのブログでもご紹介いたしました。
では男の子特有の病気はどうかというと、少ないながらもまれに認められます。
経験上、前立腺や精嚢腺といった副生殖腺のトラブルがしばしばみられます。
重篤化した患者様では、前立腺が腫れたことによって排尿ができなくなってしまった(尿道閉塞)例もあります。このような場合では、ハリネズミさんは非常に苦しそうにおしっこをしようといきみ、その様子が便秘のようにも見えます。早急な手術を実施しなければ命にかかわる状態です。


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前立腺が重度に腫れたことによっておしっこができなくなり、パンパンになってしまった膀胱。


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腫れた前立腺によって尿路は完全にふさがれてしまったため、膀胱と包皮をつなぐ手術(造ろう術)を行いました。


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手術の後しばらくして、抜糸を終えた後の写真。
本手術によって排尿は可能となって元気になりました。
それと同時に、非常にきれいな外観も維持できています。
ラベル:ハリネズミ
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