2016年12月10日

こわがりこぷりによる襲撃

こんにちは、副院長です。

気がつけば冬ですね。寒くなると、小動物さんは冬眠しかけたり、食欲が減退したり、色々と体調を崩しやすいので、人がいないときでも安全に暖められるようにしておいてください。よろしくお願いいたします!

こぷりちゃんの怖がりは時に私を攻撃してきます。
怖くなると震えてよだれがぽとぽとしたたる程出てきますし、
本当に本当に怖くてたまらなくなってしまった時はおしっこ・うんこを漏らしてしまいます。

こわぷり3.jpg


トイレは覚えない諭吉くんとこぷりちゃんですが、二人が私より先に起きておしっこうんこを我慢できずにしてしまうことは無かったので、起きた瞬間に臭いと思った時は驚きました。
そしてベッドの上、髪の毛のすぐ横にうんこが落ちているのを見た時は本当に驚きました。

私が寝ている、顔のすぐ隣でこぷりちゃんがうんこ体勢をとっている場面を想像すると何だか笑えます。

後になれば笑い話にできますが、
糞尿で至る所が汚れた部屋を見た時はどこからどうやって片づければいいのか、
下手にこぷりを刺激して糞尿を踏ませてしまわないように、こぷりをどう移動させるか、
諭吉が目覚めてしまったら、すぐに散歩にいかないと諭吉までおしっこをもらしてしまう、とか
現実逃避したいけど部屋が臭すぎる、とか・・・
どうしようもなさに涙が出ました。

髪の毛にうんこがついていなかったのだけは、幸いでした。

怖がりすぎです、こぷりちゃん。
ラベル:
posted by 小泉ネスト動物病院 at 02:45| 副院長の飼育日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月09日

モルモットのぽんちょ・政宗との闘病生活3

こんにちは、副院長です。

かなり間があいてしまいましたが、今回がぽんちょとの闘病生活の最後のお話です。

専門病院で麻酔をかけて切歯(前歯)と臼歯(奥歯)を削っていただき、その日の夕方からかなり久しぶりに自ら餌を口にして、「やったー!」と喜んだあと・・・

翌朝、突然右斜頸(首をかしげて)、右旋回(右回りによたよたと動く)といった前庭障害がでて、起立不能に・・・
車で1時間ほど遠くですが、前日に診断・処置していただいた動物病院にお電話し、再び車を走らせました。
急な症状だったので近くの動物病院に連れて行けばよかったのかもしれませんが、気が動転していて、そちらの動物病院さんに頼ることしか頭に浮かびませんでした。
車中で時折痙攣・強直を繰り返し、病院に到着後先生の目の前で今までで一番強い強直性痙攣が起こり呼吸も止まりかけました。すぐに心臓マッサージをしていただくと再び呼吸が戻り、鎮静剤により強直の頻度は減りましたが、今度はだんだん呼吸が浅くなりました。

今まで見てきた 動物たちの亡くなる直前を知っている私は、第三者であれば、確実にこれはもう助からない方向へいっていると判断しただろう状況でしたが、

「今まで数ヵ月悩んで一緒に病気と闘ってきたぽんちょが、いなくなるなんて…
昨日の夜やっと一緒に生きていく未来を想像できるようになったのに、今亡くなってしまう方向へいっているなんて…信じたくない」

その気持ちが強くて、酸素吸入を続けさせてもらいました。
しかし、次第に呼吸はほんとうに浅く、回数も少なくなり、時に強直するぽんちょをみて1時間近く、呼吸促進剤を投与してもらっても反応せず、これはもう、延命処置だとやっと気づきました。

もしかしたら、呼吸が戻ってくるかもしれないという希望・期待が無くなった時、もう苦しませるくらいなら安楽死していただこうと思いました。
思ったけれど、それを自分の口から言うのは、本当に勇気がいりました。私の言葉で、ぽんちょの今ある命を止めてしまうのだ、と思うと言いたくないという気持ちと、これ以上ぽんちょを苦しめちゃいけないという気持ちが渦巻き、先生方には本当にご迷惑をおかけしたと思います。
そしてやっと口にできた言葉は、思いだせません。ぽんちょの最期を決める重大な言葉を自ら口にしたはずですが、なんと言ったか思い出せません。
当時はまだ学生だった院長と私で、号泣しながら先生にお願いをしたと思います。
とにかく、安楽死の用意をしていただいている最中、ぽんちょは自ら息を引き取りました。
この最後の1時間の記憶は曖昧でしたが、親身になって対応してくれた動物病院さんには感謝しています。

お迎えしたときから、長く生きることはできないと思っていましたが、数ヵ月とかそういう単位ではなく、数年先だと思っていました。
あの時は、学生だった院長も私もエキゾチックアニマルの勉強を本格的に始める前で、今ならもっといい対応ができたと、後悔しています。

ぽんちょがいなくなってから、私の生活リズムは、今までぽんちょに洗浄や強制給餌をしていた時間がすっぽりと空きました。その分、いなくなったことをかみしめるのです。

一部の爬虫類や鳥類のようなかなりご長寿さんを除いて、ペットさんをお迎えすると必ずお別れがやってきます。
元気なときは別れが来るなんて想像できませんがいつかはお別れが来て、そのお別れが通院・投薬などを経たものになるか、安らかに眠るように迎えるか、手術などのチャレンジをするのか・・・
特にハンディキャップを持つ動物さんをお迎えするということは、闘病する可能性が高く、また一緒に過ごせる時間も短くなる場合が多く、病院にかよう時間やお金がかかります。

私にとって、ぽんちょと過ごした闘病生活はつらく苦しく後悔の残るものでしたが、ぽんちょががんばって生きてくれた瞬間を一緒に過ごせたことは大切なものです。
また、ぽんちょへの後悔がさらにエキゾチックアニマル医療発展への熱意をもたらしてくれました。

闘病生活で一番つらいのはもちろん動物本人ですが、支えるオーナー様・ご家族も肉体的・精神的にかなり辛いものです。
いつ体調が崩れるかわからない子をずっと見て、いつになったら治るのか、そもそも治ることはあるのか、治らないのならいつごろ最期を迎えるのか、その最後は本人にとって・オーナー様にとってどんなものになるのか・・・・・・そんな不安な気持ちとずっと戦っていかなければいけません。

小泉ネスト動物病院では、私たち自身のペットたちの闘病生活や経験も踏まえて、オーナー様が心から辛くなってしまうときも、寄り添いサポートしたいと思っております。最終的な治療や結果が全く同じでも、獣医さんとよく話をして、状況をよく確認して疑問点を解決しておくと、辛い闘病生活も明るいものになることが少なくありません。
当院ではそんなオーナー様のお気持ちを汲み取り、よくお話をして、病院とオーナー様・動物の3者が協力して作り上げる医療を目指しています。
ラベル:モルモット
posted by 小泉ネスト動物病院 at 12:54| 副院長の飼育日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月29日

モルモットのぽんちょ・政宗との闘病生活2

こんにちは、副院長です。

前回に引き続き、ぽんちょとの闘病生活です。当時、院長は学生で私は牛しか診ない獣医でした。
今回はぽんちょの病状についてもお話します。

お迎えして1ヵ月位から食欲が落ち、切歯(前歯)がだいぶ伸びていることに気づき、病院で上下の切歯をカットしてもらいます。
初めてカットしてもらってから1週間、切歯・・・特に下顎側の切歯がどんどん傾き上と下の切歯が咬み合わなくなりました。
また、右の下顎の切歯はぐらつくようになり、皮膚だと思っていた根元の塊が浮いてきて、塊を勇気を持って引っ張るとそれは膿で、歯を支える皮膚は無く膿の塊が詰まっていただけだと気づきました。
斜めにどんどん傾き、伸びていく下顎の切歯は上唇に突き刺さるようになり再びカットしてもらいます。
この時点で、右下顎切歯は色も悪くグラグラしていたので、抜歯することになりました。

抜歯すると、右の臼歯(奥歯)が見えるほど深い穴が開いていました。この穴からは毎日大量の膿がでるため、朝と夜(仕事の前後)で洗浄し、この時期から強制給餌を始めました。

ぽんちょの経過_書き込み.jpg

強制給餌については牧草に水を混ぜてミキサーにかけて生じる液体を、ぽんちょの小さな口には不似合いな大きなシリンジで、また先端に牧草が時々詰まりながら四苦八苦行っていました。
私は牛の診療しかしておらず、当時は強制給餌しやすい流動食(繊維も栄養も補充できるもの)の存在を知りませんでした。時間と手間がかかるわりに、そんなにエネルギー補給のできない非効率的な強制給餌を行っていました。

・・・強制給餌は治療上、自宅で数日間持続的に、1日複数回、それも1回10~20mlなど行っていただく場合があります。そういう場合、毎日行う強制給餌が時間も手間もかかって、患者さん(動物)と人のストレスが強い行為であると治療を継続することがより難しく、精神的にまいってしまいます。
動物さんの世話に休みが無いのと同じで、闘病生活にも休みは無く、毎日大変な強制給餌がずっと続くと思うと、外出も制限され、家を空ける時間が長い日は心配になり、精神的に休まる時間が無くなる…といったことになりかねません。病院にご来院されるときは、自宅治療で大変だなと感じること、強制給餌や投薬方法などで困ったことがございましたら、ご相談ください。
毎日完璧な治療でなくても、持続的にオーナー様と患者さんが続けていける方法を一緒に模索したいと思っています。





そんな拙い強制給餌でしたが、ぽんちょは自ら吸い付いてくれました。今思えば、それだけ食欲はあるのに食べることができない日々が続いていたのですから、本当につらい思いをさせてしまいました。

少しでも自分で食べてほしい、おいしい物を食べてほしいという気持ちから、スーパーで自分のためでは絶対に買わない高めのおいしいフルーツを購入することもありました。
「家に帰ればぽんちょももす男も喜ぶだろうな」と、スーパーで果物を選んでいた思い出は忘れられません。
ぽんちょともす男と私は3人でおいしいフルーツを分け合い、もす男がうれしくプイプイないて、ぽんちょが積極的に食べてくれて、私もおいしいね、うれしいね、と言っていた…そういうことを思い出すと、今でも特別な思いがします。

タオルにくるんで、少しずつ給餌することは、必然的に接する時間が増え、与える餌をうれしそうに食べてくれるぽんちょを見ると、庇護欲がかなり刺激され、本当に本当に愛しい愛しい存在になりました。

P8280134.JPG

一方、毎日出てくる膿を除去・洗浄するのはかなり嫌がり、ピーと悲鳴をあげることもありました。
「ぽんちょの嫌がることなんて私だってしたくない!」と私も泣きましたし、
嫌がって暴れ、朝の仕事前に時間がかかるときは、
「なんで、あなたのためなのに分かってくれないの?!」と心が通じないことに憤ることもありました。
暴れるぽんちょにいらだった後は、一番つらいのはぽんちょ自身なのにぽんちょに怒る私は最悪だ、と自己嫌悪で落ち込みました。

家にいる時間は限られていましたが、その多くをぽんちょの餌作りや給餌、洗浄に時間をついやしていたので、心に余裕がない状態でした。


残った左側の下顎切歯もどんどん傾いていくので、抜歯を勧められたのですが、右だけでなく左まで大きな穴が開いてしまったらどうなるのか不安になり、
それまでいつもお世話になっていた動物病院さんを裏切るようで他の病院に行くのをためらっていたのですが、ぽんちょのために一番いいことをするためにエキゾチックアニマルをよく診ているという県外の動物病院さんに行きました。
次いで歯科で有名な動物病院さんを紹介され、そこで麻酔をかけてレントゲン撮影をしていただき、外から見ただけでは分からなかった臼歯(奥歯)の伸びも切削してもらいました。
しっかりと病状を説明をされ疑問も解消し、今後は臼歯が伸びたら数週間ごとに削ってもらうことになりました。
すると病院から帰宅した夕方、早速自ら餌を口に運ぶことができました!

本当に安堵し、未来へ希望が見えました。
今後どんどん悪くなるのか、いつまでもこのつらい闘病生活が続くのかどうなるのか分からなくて、気持ち的にはずっと暗いトンネルをぽんちょと歩いていた気がしていました。そこに出口がみえて、これからもぽんちょと生きていけるって、希望に涙しました。


次に続きます。


動物病院さんは、それぞれに専門としている分野があったりします。普段のかかりつけ医さんから、時にはその病気に合った病院を選ぶことは、悪いことではないと思います。
「先生に悪いから・・・」と思って、不安をもったまま診察を続けるより、ペットさんのための選択を第一とし、時に他の病院を紹介してもらうことは悪いことでは無いと思ってください。
また、セカンドオピニオンを受ける際には、同じ検査を繰り返したり病状の説明がおろそかにならないように、かかりつけの先生に検査結果や治療の流れを教えてもらっておくとよいでしょう。
ラベル:モルモット
posted by 小泉ネスト動物病院 at 03:44| 副院長の飼育日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする