2016年11月23日

フトアゴヒゲトカゲのおなかが腫れている (卵管蓄卵材症、卵墜性体腔膜炎)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意ください。)






トカゲさんは卵で子孫を残す生き物であり、卵巣から卵のもとを卵管という臓器に送って卵を作ります。
しかし何らかのトラブルがあると、卵の元が卵管にたまってしまい(卵管蓄卵材症)、その後送られてきた新たな卵の元が卵管に入れなくなってしまいます。
すると卵のもとはおなかの中に落ちてしまい、重度の腹膜炎(正確には体腔膜炎)をおこします(卵墜性体腔膜炎)。
早急な手術が必要となります。



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おなかの腫れたフトアゴヒゲトカゲさんと、溜まっていた腹水。


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卵の元がたまって詰まり、重度に腫れた卵管。


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おなかの中に落ちていた卵の元。



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切除した卵管と卵の元。
同時に卵巣も必ず摘出します。



トカゲさんはすぐに症状をあらわさないことも多いので、今までに産卵経験があり(特にぶよぶよした卵など、異常な卵を産んだことがある子)、おなかが腫れているトカゲさんは一回病院を受診しておくといいでしょう。
posted by 小泉ネスト動物病院 at 00:00| トカゲの医学情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする