2016年03月23日

ハリネズミの血尿 (子宮・卵巣疾患)

(本稿は手術写真が含まれますので、苦手な方はご注意下さい)

最近、ハリネズミさんがよく飼育されており、病院で診察することも増えています。
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ハリネズミの女の子に多く見られる病気として、子宮・卵巣の異常があります。
この病気に最も多くみられる症状は、血尿です。
子宮や卵巣の疾患は、良性のポリープから悪性の腺癌まで様々ですが、大きく腫れた子宮・卵巣からの出血が血尿として見られるので、膀胱炎などの疾患への一般的な内科療法に反応しません(もしくは一時的に反応しても再発を繰り返します)。
よって、血尿の原因である子宮と卵巣を摘出する手術によって治療します。

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子宮の頚部にできたポリープ

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卵巣が腫瘍化した症例

子宮からの出血は慢性的な出血によって貧血を招くことが多いため、たかが血尿と侮ってはいけません。
貧血が進行して状態が悪化すると手術自体が難しくなるため、早急な手術がその成功率を向上させます。
また、全身麻酔での手術となりますので、当院では血液検査やエコー検査、レントゲン検査などの術前検査によって全身状態の把握も行います。
ラベル:ハリネズミ
posted by 小泉ネスト動物病院 at 18:02| ハリネズミの医学情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする