2016年10月28日

ハリネズミの皮膚が腫れている (体表腫瘤)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意ください。)







ハリネズミさんは腫瘍の発生が多く、様々な部位に形成されます。
それらは巨大化して切除が困難になることが多い一方で、顔周りや足先などそもそも皮膚が少ない部位に形成されると、小さくても切除が難しくなります。
特にそういった部位に形成されたできものが悪性である場合、中途半端な切除は再発を招くため、十分な範囲をあらかじめ切り取らなくてはなりません。



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ハリネズミさんの左上顎皮膚にできた悪性腫瘍。
この部位は皮膚の面積が少なく、広範囲な切除が難しい場所です。


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十分に広く切除したのち、単純に縫うとお顔がゆがんでしまうため、前進皮弁形成というテクニックで皮膚を後ろから持ってきます。


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抜糸後。
適切な切除とともに、術前と変わらない表情を得ることができました。
ラベル:ハリネズミ
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2016年10月19日

チンチラが開放骨折し、膿んでいる (断脚手術)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意ください。)









チンチラさんはとても活発で、その跳躍力で立体的な動きを得意とします。
まれにケージに挟まる、落下などを原因として骨折をすることがあります。
開放骨折で、なおかつ神経や筋肉の損傷がひどい場合、断脚手術が必要になります。


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重度の開放骨折。
神経断裂もあり、断脚手術が必要となります。



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術後写真。



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抜糸後。
チンチラさんは前脚の断脚手術には非常によく適応し、もう片方の足で器用に餌をつかんで食べます。回復後は言われなければ気づかないほど術前と変わらない運動機能を保持できます。
ラベル:チンチラ
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2016年10月12日

マウスの体にできものができている (乳腺腫瘍)

(本稿は手術写真を含みます。苦手な方はご注意ください。)








げっ歯類のペットとしてはハムスターさんが最も飼育されていると思われますが、意外とマウスさんも(特にパンダマウスとして)飼育されています。
このパンダマウスさん、体重は20g前後であることも多く、ハムスターのもっとも小さな種であるロボロフスキーハムスターよりもかなり小さいのです。女の子は乳がんを形成することが多く、こんなに小さな体でも手術による切除が必要となります。



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女の子に発生した乳がん。マウスさんの乳腺は幅広く存在しているため、わきの下から股の間まで様々な部位に発生します。
全身麻酔を実施し、切除に臨みます。

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切除後は当然縫合をします。眼科用の非常に細い糸で一本一本縫っていきます。乱雑に扱うと術後に傷を気にしてかじりとってしまうので、頑張ってとても緻密に縫わなくていけません。


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切除した乳がん。
ハムスターさんもですが、こういったできものは非常に急速に巨大化することが多いです。巨大なできものは切除が大変になるので、できものを見つけ次第早急に切除を検討します。当院にもわずか数日や1週間程度でみるみる大きくなってしまった患者さんが非常によく来院されます。


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抜糸後。
きれいになりました!
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