2016年08月19日

ヘビが体をかゆそうにしている、黒っぽい粉が落ちる(ヘビダニ症)

ヘビが体をかゆそうにしている場合、多くはヘビダニが感染しています。
ヘビダニは感染力が強く、あるヘビに感染した場合、瞬く間に近くで飼われているそのほかのヘビに広がります。
また、トカゲにも移るため、注意が必要です。


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きれいなボールパイソンさんですが、よくよく見ると・・・・


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ヘビダニが感染していました。
ヘビダニは肉眼では黒~茶色い点のように見えます。
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2016年08月10日

鳥のお腹が膨らんでいる、力んでいる (卵閉塞)

鳥類は卵で子供を増やしますが、雌は雄がいなくても卵を産みます。
雌にとって卵を産むことは体力のいる作業であり、しばしば卵が詰まってしまうことが起こります。
このような場合、投薬に反応がなければ、卵を出してあげなければいけません。

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卵が詰まったセキセイインコさん

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介助によって出された卵

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卵が詰まった別のセキセイインコさん

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やわらかい卵が粘膜に張り付いて詰まっていたため、摘出
カルシウム摂取不足が原因と思われました。


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卵が詰まったセキセイインコさん


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卵が大きな場合、割って摘出することもあります。

大切なのは、そもそも卵を産まないような(=発情しないような)飼育環境作りです。
そのためにはケージレイアウトや光や食事、湿度などに気を付けなければなりません。
常に卵を産んでいるような飼育環境は、卵詰まりに限らず、腫瘍などの雌性生殖器の疾患の発生率を大きく
向上させます。
女の子の鳥さんを飼われている方は、病気になる前の健診の際に、発情しない飼育方法について病院で学んでおきましょう。
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2016年08月02日

チンチラの便が出ない、食欲がない (腸閉塞)

(本稿は手術写真を含みますので、苦手な方はご注意ください。)








草食動物の腸閉塞はしばしば起こり、その原因は異物や自身の被毛の摂取によります。
特にチンチラさんはふわふわした毛がおなかの中でフェルト状に固まり、腸閉塞を引き起こします。
これはしばしば歯のかみ合わせが悪いなどの基礎疾患を持っている子で起こりやすいと思われます。




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小腸に閉塞した毛玉

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摘出の様子

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同時に胃の中にも毛玉が固まっていることが多いので、摘出

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草食動物の消化管は肉食動物よりも薄くデリケートなので、手術や麻酔にも気を使う必要があります。
血管を確保し、点滴と鎮痛剤、抗生剤などを投与し、麻酔のリスクを下げる努力が大切です。

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抜糸の際の様子。
術後問題なく経過し、元気になりました。

腸閉そくの特徴的な症状として、急な排便停止があります。
このような時には、すぐに病院に行きましょう。
ラベル:チンチラ
posted by 小泉ネスト動物病院 at 17:29| チンチラの医学情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする