2016年05月09日

モルモットの足が腫れている (ソアホック、足底皮膚炎)

小っちゃくてかわいいモルモットは完全草食性の動物であり、とても臆病で神経質な動物です。
そして非常に痛みやストレスに弱いという特性があります。
今回紹介するソアホック(足底皮膚炎)という病気は、モルモットさんの小さな足に過剰な体重がかかったり、不適切な床材や不衛生な環境下で管理することで足の裏に強い炎症を生じる病気です。

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ソアホックを起こしたモルモットさんの足。
足が強く腫れ、足の裏に炎症によるかさぶたがついています。
モルモットさんのソアホックはかなり強い痛みを伴うことがあり、これがもとで食欲不振を起こし、弱ってしまうことがあるので、注意が必要です。また、骨にまで炎症が波及していることもあります。

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治療後の写真。腫れが引き、きれいな皮膚が再生しています。
ソアホックの治療は長期化したり、維持治療が必要になることもあり、適切な管理が重要です。
ラベル:モルモット
posted by 小泉ネスト動物病院 at 21:28| モルモットの医学情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トカゲが歩きづらそう、元気や食欲がない (クル病、代謝性骨疾患)

トカゲさんやカメさんなどは、ワンちゃんや猫ちゃんに比べると飼育することがちょっと難しく、飼い主さんも飼育するうえで勉強しなくては末永く健康に飼育してあげることはできません。
なかでも、ご飯に関するミスは非常に多く、代謝性骨疾患(いわゆる”クル病”)を誘発してしまうことが多々あります。
クル病は紫外線不足やカルシウムとリンのバランスが乱れた食事を長く与えていると発生し、あらゆる爬虫類で見られますが、最近病院に来院されるクル病の患者さんは特に昆虫食のトカゲさん(ヒョウモントカゲモドキやフトアゴヒゲトカゲ)が多い傾向がありますね。

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クル病のヒョウモントカゲモドキさん。
症状が重度になると全身の骨がぜい弱化し、ぐにゃぐにゃになります。
このように顎の骨を少し押しただけでも簡単に曲がるようになり、噛むことが難しくなります。

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そのほか、虚弱や起立不能や脱皮不全なども認められ、自分の体重を支えることが難しくなるため、写真の後ろ脚のように体勢が低くなり、滑るように移動するようになります。重篤化するとほとんど動かなくなり、衰弱してしまいます。
診断は問診結果とこのような身体所見に加え、血液検査とレントゲン検査によって行います。

クル病の治療は食事管理から紫外線管理、さらに全体的な飼育のミスがあることが多いのでその点の是正に加え、薬による治療も行います。

特に若い子はクル病になりやすいので、気をつけましょう!!
posted by 小泉ネスト動物病院 at 18:41| トカゲの医学情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カメの甲羅の骨折/落下事故

カメさんの甲羅は骨を含んでいる硬い鎧であり、当然ですが某ゲームに出てくるノコ●コのようには脱いだりできません。
骨を含んでいる、ということはカメさんの体の一部であり、成長もしますし、神経や血管も通っています。
したがって、カメさんの甲羅が割れてしまうということはれっきとした骨折であり、非常に深刻なケガなのです。すぐに治療を開始しなくてはなりませんし、甲羅のなかから体内の臓器が出てしまうこともあります。

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6階のマンションから落下し、甲羅の骨折したカメさん。特にベランダで飼育していた水カメさんが脱走しようとして落ちてしまうことが非常に多く、卵をもって活動性が上がった女の子が事故にあいやすいです。

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このように複数箇所の甲羅の骨折が起こることもあります。

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基本的には手術によって甲羅を固定します。同時にショック状態になって重篤な状態であることが多いため、集中治療が必要になります。


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別の落下事故のカメさん。落下事故は甲羅だけではなく、内臓(特に肺)に損傷が加わることが多いため、大丈夫そうでも必ず病院に行きましょう。このカメさんは甲羅の骨折もなく、一見元気そうですが、よく見ると口から出血(喀血)した跡があり、肺挫傷が疑われます。

ラベル:カメ クサガメ
posted by 小泉ネスト動物病院 at 18:23| カメの医学情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする