2016年05月30日

ウサギの血尿 (子宮疾患)

(本稿は手術写真が含まれますので、苦手な方はご注意下さい)




ウサギさんはペット動物の中でもずば抜けて子宮の病気が多いことが知られています。
典型的な症状はおしっこに血が混ざることですが、実際は血尿の原因は泌尿器ではなく子宮由来であることが多く認められます。

しかし、あまり症状を呈さずに巨大な腫瘤となることもありますので、女の子のウサギさんを飼育されている方は早期の避妊手術をすることをお勧めします。

避妊手術を実施することを望まれない飼い主様は、3~6か月くらいに1回は子宮の健診を受診されるとよいでしょう。子宮の病気は多くの場合、超音波検査によって発見することができます。




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子宮腺癌のウサギさんの術中所見。

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子宮腺癌と診断されたウサギさんの子宮。非常に腫れています。

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術後の閉腹後の所見。当院では避妊手術は1泊いただいており、基本的にカラーは付けずにお返しいたします。
もちろん、本人が傷を噛んでしまっても問題がない方法で縫合をいたします。

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2016年05月23日

ベルツノガエルの呑ちゃん

こんにちは、副院長です。

 今回は両生類のベルツノガエル、呑(どん)ちゃんについてご紹介いたします。

カエルといえば田んぼ付近でよく見かける、ニホンアマガエルを思い浮かべますでしょうか?
このよく見かけるカエルたちはどちらかというと目が横にあるイメージがありませんか?

昔、国語の授業で「おてがみ」(かえるくんとがまくん)を見たときはカエルってこんなに目が上かなと思ったのですが、モデルになったヒキガエルを写真で見ると実際、目が上にありますね。
                                  
ベルツノガエルやクランウェルツノガエルといった、最近ペットショップでよく見かけるようになっているカエルさんは、ほんとうに目が上にあって、飛び出ていて、口が大きくて顔と体が一体化しているような…
今までのカエル像とは、かなり違った顔つき・体つきをしていると思うのですが、いかがでしょうか。

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 私たちがベルツノガエルの呑ちゃんをお迎えしたとき、既に1歳を迎えようとしていた時でしたので、既に体は大きかったです。ショップでの飼育環境はわりと乾燥していて、金魚や人工飼料を与えていたとのことでした。

 そしてお迎えした呑ちゃん。ベルツノガエルは動くものは何でも口に入れる大食漢!のはずでしたので、
お世話の時にかまれたりするのかな(どきどき…)みたいに思っていました。
 しかし、この呑ちゃん。お迎えしてから約8カ月、拒食が続き、誤食したり便秘だったり…問題児さんです。

その後も時折便秘・拒食になる度に入院管理をしています。

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2016年05月09日

モルモットの足が腫れている (ソアホック、足底皮膚炎)

小っちゃくてかわいいモルモットは完全草食性の動物であり、とても臆病で神経質な動物です。
そして非常に痛みやストレスに弱いという特性があります。
今回紹介するソアホック(足底皮膚炎)という病気は、モルモットさんの小さな足に過剰な体重がかかったり、不適切な床材や不衛生な環境下で管理することで足の裏に強い炎症を生じる病気です。

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ソアホックを起こしたモルモットさんの足。
足が強く腫れ、足の裏に炎症によるかさぶたがついています。
モルモットさんのソアホックはかなり強い痛みを伴うことがあり、これがもとで食欲不振を起こし、弱ってしまうことがあるので、注意が必要です。また、骨にまで炎症が波及していることもあります。

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治療後の写真。腫れが引き、きれいな皮膚が再生しています。
ソアホックの治療は長期化したり、維持治療が必要になることもあり、適切な管理が重要です。
ラベル:モルモット
posted by 小泉ネスト動物病院 at 21:28| モルモットの医学情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする