2016年04月25日

ウサギの鼻水・目ヤニ (スナッフル、涙嚢炎、鼻涙管閉塞)

ウサギさんは目・鼻のトラブルが多い動物です。
特にホーランドロップやアメリカンファジーロップのような短頭種では、症状の程度の差はありますが非常によく目ヤニや鼻水が見られます。

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ウサギさんによくみられる白い目ヤニ

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鼻水症状をスナッフルと呼ぶこともあります。


これらは一般的に細菌の感染によって起こりますが、常在菌(自分の皮膚などにもともと居る菌)が繁殖してしまうことがほとんどです。目と鼻は鼻涙管という管でつながっていますので、相互に感染が広がることがよくあります。さらに、もともとこの鼻涙管が細い種では、ここが詰まる(鼻涙管閉塞)ことで涙が目立つようになります。また、ウサギさんは切歯(前歯)や臼歯(奥歯)が伸び続けますが、不適切な食事や遺伝的な要素によってかみ合わせが悪くなると(不正咬合)、歯根(歯の根元)が伸び、鼻涙管を圧迫したり、ばい菌の温床になることもあります。
つまり、目ヤニや鼻水、さらに歯の問題などが複合的に関連していることがあるため、総合的な治療が必要になります。

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奥歯の不正咬合による化膿が目に波及し、重度の炎症を起こすこともあります。
こういった状態にまで進行すると、治療は長期化することが多いので、早期に治療を受けましょう。
ラベル:ウサギ
posted by 小泉ネスト動物病院 at 03:20| ウサギの医学情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする